大道芸通信 第297号

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深川江戸資料館開館三十周年記念
日本大道芸・大道芸の会創立二十周年記念
江戸資料館まつり 「にほんの大道芸」盛況裡に終了


 平成28年度深川江戸資料館主宰イベント「にほんの大道芸」は、今月五日に行われ、盛況裡に終了した。同館の春秋彼岸行事として、すっかり定着した「江戸の物売りと大道芸」であるが、今年は同館開館三十周年記念行事として行われることとなった。これに当会も便乗させていただき、遅ればせながら二十周年記念行事としても行うことができたのは、望外の喜びである。それに伴い内容も一新し、現在まで伝承されている大道芸を一挙に紹介することにした。

 出演者の年齢等を考慮すると、今後同じ企画を立てることはなかなか難しいと思うので、最後のつもりで取りかかった。○○の都合で諦めた演目もある。しかし、考えてみれば、食い詰め者が生きんがために工夫を凝らしたのが大道芸である。原点に帰って、取りかかることにした。
幸いそれぞれの演技ではトップクラスの人たちが仲間である。お客を喜ばせる企画ができないはずはない。正味二時間、観客に高齢者の多いことが予想されるため、休憩時間二十分は必用だろう。
 一方では、高齢者が二時間持つかということも考慮したが、面白ければ大丈夫と結論した。
 それからは出演者の確定とシナリオ作成に取りかかった。予定していた出演者は大抵了承を得たが、シナリオ作成には手間取った。
 元々関連のないものを、如何に尤も(もつと )らしく纏(まと)めるかがシナリオによって良くもなれば悪くもなる。悪ければ、嗤(わら)いものになるだけである。居直り人間ほど強い者はない。といいつつテキトーに書いた。芝居に比べて大道芸のシナリオはええかげんである。演目部分は演者の力である。接続詞でつなぐだけであるが、お客を喜ばせるにはそれなりに気を遣う。
アンケート結果
 今後イベントを、より良いものにするためと、観客の希望や意見を聞くために、深川江戸資料館でアンケートを実施したようです。当会にとっても大いに参考となるため、写しをいただいたので紹介します。(全44通)

○来館者年齢
12歳以下 0
13~18歳 0
19~29歳 1
30~39歳 2
40~49歳 0
50~59歳 1
60~69歳 18 
70歳以上 22 

○来館者性別
女性 18 
男性 19 不祥  7

○居住地
江東区      14 
千葉県      10 足立、世田谷、神奈川
各2
その他(山梨外)各1計10 
○催しを知った方法
チラシ 11 
新聞雑誌      8
友人・知人     5 出演者・その他・友の会
        各4
ポスター・HP  各2外テレビ・ラジオ、区報外
各1

○料金設定
高い        3
適当       27 
安い 7

○公演内容について
満足  24
やや満足 14
普通        1
やや不満 0
不満 0

○スタッフの対応
満足  25
やや満足 23
やや不満 3
不満 0

 今回、高校生以下の入場者が皆無であったのは、大人料金しか設定がなかったからである。どこでも小学生は半額以下が当たり前である。大人と同額では入らないだろうと予想したとおり、これまでになく不入りであった。次回からは、子供及び高校生以下の料金が設定されることを期待する。

○それは兎も角、ご意見や感想、要望蘭には、左記のものがありました。
・すたすた坊主を楽しみにしていました。期待をうらぎらない、素晴らしい演技でした!全ての演目楽しかったです。貴会があれば学びたいです。 (板橋区・50~59・女)

・ナレーション入りがいい!子供さんの演技も質が高かった! 物売りが五つも見れてとてもよかった。絵解きは素晴らしかった(白衣姿も合っていた。絵もわかりやすい)。神霊術、久しぶりに拝見しました。ありがたい術です。女霊媒師、口上と動きが感嘆すべき内容です。一筆龍、スクリーン描写は良いアイデア!
ふるさとを歌えてとてもじーんときました。バイオリン演歌は懐かしさで一杯!
バナナは時事ネタが入って、何時も小気味いいです。
・時間の制限もあるので、会場から人を上げて参加させるのが少なく感じた (埼玉県・60~69・男)

・開始のブザーの音が一寸大きすぎて吃驚しました。  (神奈川県・60~69・女)

・良い所、あまり感心しないところ両方です。霊術師など必要ないです。ヴァイオリン、バナナの叩き売り、大変面白かったです。

・南京玉すだれなどは良いと思いました。 (江東区・70以上・女)

○日本の大道芸から宗教がかったものを抜いたら何も残りませんよ   (大道芸の会)
・大道芸の継承に努力されている会の皆様(特に児童)に敬意を表します。 (江東区・70以上・男)

・なかなか見られないので、とても良かった。

・どじょうすくいなども入れたらどうかな。 (江東区・70以上・男)

・資料館と事務室の連携が今ひとつ。ここの人は良くやっていました。
・宣伝広報が不十分  (江東区・70以上・不祥)

・写真、音声の記録がない中で、良く研究再現に努力されている。  (世田谷区・70以上・男)

・普段なかなか目にすることがありませんでしたが、一つ一つ素晴らしい芸で貴重な時間を過ごさせていただきました。伝統芸能を守っていっていただきたいと思っております。・バナナ売りのしげちゃん最高!   (江東区・   60~69・90歳・母娘)

・楽しい。面白い。子どもの演者がかわいい。
(千葉県・60~69・男)・開場に撮影禁止と張り紙があったので、フロントで確かめたところ矢張りダメとのこと。しかし、多くの人が写真を撮っていた。どうしても禁止なら、もっと厳しく皆に平等に守らせるべき。

・このイベントは良くないと思います。期待外れでした。ふざけているというか、くだらないのが多かったです。耒年のイベントに期待します。 (江東区・60~69・女)

○写真撮影は事前放送でも許可していたはずですが、どうして禁止と応えたのかよくわかりません。
 大道芸に価値を求めても無理、下らないのが当たり前です。しかし、全ての芸能の原点が大道芸です。その視点で見られることを期待します。  (大道芸の会)

・自然に引きつけられました。(千葉県・60~69・女)

・大道芸っていろいろあるんですね! なつかしみながら見ていました。 (千葉県・60~69・女)

・中々面白く思いました。昔は、あっさりしんじめえと聞こえるようにあさり売りが来たもんです。
・バナナの叩き売り面白かった。(江東区・60~69・男)

・大道芸、昔の人のチエが生きている証拠でしょうかね。(江東区・70以上・男)
         以上

『尾崎雅嘉(まさよし)随筆』は、尾崎雅嘉(大坂の人、~1827没。享年七十三)の考証随筆。日本随筆大成10 第二期掲載。○人をあがめて様といふ人をたふとみて様といふこと、四百五十年ばかりあなたのみかどより始まりて、をりをり見えたり。上様、前朝様、禁裏様、御殿様、公方様、宮御方様、宮御方様、徳大寺様、女中様など見え、書状のあて名にも御つぼね様などと有。又鹿苑院殿様、室町殿様抔、殿様と重ねていへる事も見えたり。

○人々御中
園大暦に、書状のおくに進上二条殿人々御中あり。又あて名はなくて、ただ人々御中とのみあるものあり。

○年の始のせちといふ事、 人の妻を内方といふ事
年のはじめにいはゆる振る舞いなどする事を節といふ。壬生忠見家集にある所の屏風正月せちする所有。
 春霞たつといふ日をむかへつつ年のあるじと我やなりなむ
貫之家集に、つねすけの中納言内方と有。人の妻を内方といふは古き事也。

○つぼね
栄華物語若枝巻に、はかなく屏風几帳ばかりをひきつぼねてあもなくゐてりと有。局といふはつぼやかにつぼねたるところのよし也。

○十二ひとへ
同じ書に、皇后の御方へわたらせ給へれば、宮は中こき紅梅の十二の御ぞに、同じ色の御ひとへくれないのうちたるもへぎの御うはぎ、えびぞめの御こうちぎ、花山吹の御から衣、からのうす物の御うちぎばかり引かけて云々と有。俗に十二ひとへといふは、此十二の御ぞに同じいろの御ひとへ也。

○ももだち
兵範記に、保元三年三月廿二日、石清水臨時祭の武人の装束束に、摺袴(割注)股立津加留也」とあるは、今の世にもいふ股立にや。

○菊の御紋
葉室大納言頼親卿右衛門佐たりし程、文応元年八月新院石清水御幸記一巻あり。それに御装束をしるせる赤色御袍(割注)窠文中菊八葉、蘇芳御下襲、同御半臂、有文御帯」と見ゅ。菊の御紋といふはかやうの文の御例になりたるにや。

○宿老、庄屋、名主
京大坂などにて、町々の長を宿老といひ。ゐなかにて村の長を庄屋といふ。これを吾妻にては、江戸煮ても田舎にても名主といふ成。此名主といふ称、東鑑などにもところどころ見えたり。これは中ごろの書どもに、諸国の村里の名に某名と(なにみやう )いふ名多し。それ多くは人名の如く、たとへば恒光名、(みつみやう)永平名な(ながひらみやう )どいへる類也。されば名主といふは、棒名より出でたるにやあらむ。

 大道芸の会会員募集 
「南京玉すだれ」や「がまの膏売り」など、日本庶民の伝統文化「大道芸」を一緒に覚えませんか。練習日は左記の通りです。
●第二九五回目 十二月十四日(水(すい))

●第二九六回目 一月十一日(水(すい))

時間・午後七時ー九時
場所・烏山区民センター 大広間(二階)

 また、歴史や時代背景を学び、或いは技術を向上させたい人のために、学習会や伝承会も行っています。
●日時 ・場所(随時)

 随時HP掲示板(ほーむぺーじけいじばん)等で通知

編集雑記
春秋彼岸定例イベント「江戸の物売りと大道芸」、今年は深川江戸資料館開館三十周年記念行事として行われた。それに伴い大道芸を中心に置いた。
 中でもヴァイオリン演歌やバナナの叩き売りは、明治以降に始まったものである。従って今回が初めての披露である。思った通り両方とも大人気で、大いに盛り上がった。最後は、尺八とヴァイオリンの伴奏で、全員が古里を歌った。







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